私のおばあちゃんは、60歳をすぎたあたりから軽い痴呆症にかかり、
「嫁が私の財布を盗んだ」「孫が私のお金をとった」と同居の私達を疑うようになりました。
もちろん、私達は盗んでませんから、「どこかに置き忘れたんじゃない?」などと色々指摘したら
「そんなはずはないっ!!みんなが私に嘘をついている。」
この病気のやっかいなところは、本人が自覚しない、プライドが高い、というところなのです。
「病院で看てもらおう」と言ったら、「みんなが私を追い出そうとする」と被害妄想になり、
親戚中に「家族に苛められている」と言いふらしてました。
親戚の人も、実際会ったら、普段と変わりなく会話ができるので、
おばあちゃんの言葉を鵜呑みにして私達を疑ったこともありました。
そのおばあちゃんの世話を最期までしたのは、同居してた私達なのに・・・。
結局疑われては困ると、通帳や印鑑などの貴重品は親戚に預けたのですが、
それでも、「部屋にあった絵がない、泥棒が入った」
「若い男が応接間にいて、何かを盗んでいった」などと言っては私達を困らせてました。
そんなおばあちゃんと一緒に暮らして、「私は子供には迷惑はかけまい」、と思いました。
それでも、歳をとったせいか、自分もすごく物忘れが激しくなった、と思う事が多くなりました。
「これじゃあ、人のこと言えないな・・・。」
そうは思っても、記憶力は復活するどころか、どんどん衰えていくでしょう。
どんなに子供に迷惑かけないと言っても、将来は誰かに面倒看てもらうんだろうな。
せめて食事に気をつけるとか、毎日ウオーキングをするなどして、
ギリギリまで迷惑をかけない人生を送りたいと思ってます。
それでも、家族や子供、誰かにお世話になる時がきたら、
感謝する気持ちを忘れずに、「ありがとう」という言葉を贈ります。

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